旧谷汲駅 2003年 4月 撮影 |
かつて谷汲線が走っていた頃は、黒野〜谷汲間の所用時間約23分のあいだに田園、山間、渓谷 次々と
変わりゆく車窓からの景色を楽しむことが出来ました。 観光鉄道としても十分に価値のある路線だっただけに、廃線が惜しまれます。 廃線時には「谷汲ブーム」となったこともあり、大変にぎわいました。 一時的な人気との見方もありますが、その後もテレビ番組で度々取り上げられているだけにやはり残して おくべき鉄道だったのではないでしょうか。 谷汲駅の歴史は、大正15年の谷汲鉄道開通時の開業から始まります。 近年は長らく無人駅でしたが、その昔は駅員さんが大勢いるとても大きな駅でした。 1996(平成8)年10月には、谷汲線開業70年を記念して現在の駅舎に改築されましたが、ホームの 上屋は改築前からある木造のもので、とても趣があります。 改築に際してスロープが設置された事は、バリアフリーの視点から特筆に値すると思います。 しかし残念ながら谷汲線の廃線に伴い、平成13年10月1日をもって廃止となりました。 電車の無い駅はやはり寂しいものです。 2002(平成14)年7月7日 ついに「赤い電車」755号が谷汲駅に帰ってきました。 谷汲線の廃止以来活動を続けてこられた「赤い電車を谷汲駅に保存する会」をはじめとする関係者の方々の 熱意が実ったのです。 平成15年3月30日には、旧谷汲駅内に「赤い電車小さなミュージアム」が開館しました。 車両と駅設備の整備を続けている「赤い電車友の会」により運営されています。 資料館の開館時間は、9:00〜17:00 入場料は旧駅・資料館共に無料です。 旧谷汲駅に展示されている755号では車内への立ち入りはもちろん運転台に座る事も出来るため、 休日を中心に大勢の人で賑わっています。 |
旧谷汲駅の755号 2003年 4月 撮影 |
ミュージアム 2003年 4月 撮影 |
旧谷汲村では1996(平成8)年10月 谷汲線開業70年を記念した駅舎の改築に合わせ、駅のすぐ隣に
「谷汲昆虫館」を建設しました。 昆虫館では村内に生息するギフチョウやヒメハルゼミなどの標本を展示するほか、昆虫教室も開かれていま す。 |
昆虫館と谷汲駅 2001年 5月 撮影 |
駅前広場 2001年 5月 撮影 |
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道標と名阪近鉄バス 2001年 5月 撮影 |