「路面電車と岐阜の街」 目次 岐阜のお寺瑞甲山 乙津寺(鏡島弘法)


 岐阜のお寺 瑞甲山 乙津寺(鏡島弘法)




乙津寺
     瑞甲山 乙津寺         2000年 7月 撮影




  瑞甲山 乙津寺(梅寺)

  聖武天皇の時代 天平10年(奈良時代 738年)行基菩薩は当時孤島であった乙津島に着船、草庵を開創
  されました。
  弘仁4年(813年)弘法大師は嵯峨天皇の勅命を受けて秘法によりこの地を桑田に変え、弘仁5年乙津寺が
  造営されました。

  弘法大師は散杖(さんじょう 杖状の仏具)の梅を培い「この地に仏法が栄えればこの杖に枝葉も栄える」と
  言われ、その梅から枝葉が出たことから乙津寺は「梅寺」といわれています。
  昭和20年の空襲によって本堂、大師堂、庫裡、宝庫、鐘楼等が全焼しましたが、木造十一面千手観音立像を
  はじめとする重要文化財指定の仏像は住職によって避難して無事でした。

  鏡島(かがしま)の弘法さんとして親しまれている乙津寺では、毎月21日の弘法さんの命日になると縁日が
  開かれ大勢の人で賑わいます。
  特に1月21日の「初弘法」は一段と多くの人で賑わいます。

  乙津寺のすぐ裏手には長良川が流れています。
  お参りをした後で街並よりも一段と高くなっている堤防に登ると、金華山や岐阜の街が一望出来ます。
  また対岸への「小紅(おべに)の渡し」は、今も残る手漕ぎの渡し船として近年特に注目を集めています。



  (参考文献)乙津寺の説明板を参考にさせていただきました。





表門
    表門          2000年 7月 撮影

バス停
    鏡島弘法前バス停    2000年 7月 撮影

境内
    境内全景        2000年 7月 撮影



  交通  岐阜市営バス、名鉄バス、岐阜バス「鏡島弘法前」バス停下車 徒歩3分(実測)








岐阜のお寺 瑞甲山 乙津寺(鏡島弘法)   Vol. 7 - 1      2004年 1月30日
初版 2001年 3月23日
URL  https://www.minoden.com/otera/o-kagashima/o-kagashima.html