街の話題 2001年 9月22日版 谷汲線 賑わいが続く




750+750
 谷汲線を走る750形    2001年 9月 撮影



  廃線を前に、谷汲線の賑わいが続いています。
  本来の1両編成ではお客さんに対応出来ず、連日のように2両編成で運行されています。
  あまりの混雑に身動きもままならない列車もあります。

  お客さんからは「これほど乗っているのなら廃線にしなくてもいいのでは」との声も聞かれます。
  とはいえ、数カ月前までは閑散としていたのも事実です。
  この賑わいは一時的なブームなのでしょうか?。

  美濃町線の新関〜美濃間が廃線となった時は、廃線が間近に迫ってきて急にお客さんが増えました。
  ところが今回は夏休み前から週末を中心に人出が増えはじめ、9月に入ってからは休日・平日に関係なく
  連日大勢の人で賑わっています。

  特にこの1〜2ヶ月の間にテレビ各局が谷汲線特集を放送し各新聞も特集を組んでからは、谷汲線を訪れる
  人の数が急に増えました。
  がしかしそれは起爆剤であり、本質は「潜在的顧客」を引き出したという事ではないでしょうか。

  谷汲線には谷汲山という最終目的地があり、沿線は風光明媚、そして電車は懐かしさいっぱいときています。
  車窓から見る風景は、街中から田園地帯、川べり、森林へと変化に富んでいます。
  PRと演出しだいでは、「観光鉄道」として十分にお客さんを集める事が出来る路線です。

  あるお客さんが「別にのーならせんでもええに(なにも無くしてしまわなくてもいいのに)」と言っていました。
  集客力のある路線がなぜ廃線にならなければならなかったのでしょうか?
  谷汲線が本来の力を出しきれないまま廃線となる事に無念さを感じてなりません。

                         2001年 9月22日  2002年 6月30日 加筆









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街の話題 2001年 9月22日版   Vol. 2 - 1      2002年 6月30日
初版 2001年 9月22日