「路面電車と岐阜の街」「路面電車」思い出の550形



 思い出の550形  旧タイトル:550形ファンクラブ通信




タイトル「550形ファンクラブ」



 550形ファンクラブへようこそ

 このページは「550形ファンクラブ」という架空の会の形を借りて、岐阜市内線の
 550形車両を毎回特集する予定でしたが ついに550形の存続はかなわぬ夢となりました。

 1997年4 月4 日の午前中 「さようなら」のプレートを前面に付けた550号が市内を走り
 プレート付きでの最終電車は、別れを惜しむファンで満員となりました。
 その夜550号は最後の運用を終えたあと、静かに車庫へと帰って行きました

 そして550形3両は長年の務めを終え解体されました。



プレートを付けた550号




 550形 思い出ミニ写真集


柳ヶ瀬付近
「長良線最後の日」
1988年5月31日 柳ヶ瀬付近

 無料電車として市民に開放されたさよなら電車は、連日
別れを惜しむ人々で満員となった。
 そして1988年5月31日午後11時 沿線の人々と
全国から集まったファン大勢が見守るなか、最後の電車が
寂しげにホイッスルを鳴らして走り去り、長良線の歴史は
幕を閉じた。

花電車
「岐阜市内線開通60周年記念花電車」
1972年(?)日付不明 岐阜駅前

 今から30年以上前のJR岐阜駅前電停には横断歩道が
あり、街の様子も今とはまったく違う。
 それにしても、550形にはクリーム色と緑色の塗色が
よく似合う。
 出来る事ならば、もう一度この色で走る姿を見たい。


徹明町交差点
1988年5月
徹明町

 長良北町行きの電車が徹明町のクロスを渡る。

 右は忠節方面。
 頭上に張り巡らされた架線が懐かしい。

伊奈波通電停
1988年5月
伊奈波通

 「伊奈波」行きの電車は、ここで折り返していた。

 左上の看板には「電車折り返し地点」と書いてある。
 大形車の運行はここまで。






 筆者より


  780形の登場による岐阜市内線(と揖斐線)の近代化は素晴しいことです。
  その一方で長年の務めを終える車両もあります。
  とりわけ残念なのは、550形車両を使用して行われていた「花電車」です。

   −電車という機械を花で飾り、みんなで 見て 乗って 楽しむ−

  このような素晴しい事をこれからの子供たちは見ることが出来ないのかと思うと
  なんだか大切な「心」が失われてしまうようで、とてもとても悲しいのです。

  是非是非、古いものも大切にしていきたい。
  そう思うあなたのやさしい気持ちをこれからも大切にして下さい。


   1997年4月7日  1998年 5月11日 補稿 1999年 8月24日 加筆





運転台より







思い出の550形   Vol. 9 - 1      2005年 5月14日
初版 1997年 3月11日
URL  https://www.minoden.com/550fc/550fc.html